★思い出再現劇場★
【第4夜】
10)大野さんに弟子入りし仕事をもらうコージとオキナワ
秋田民謡の♪ドンパン節 にあわせて櫓の周りで盆踊りに興じる浴衣姿の人々。地域の盆踊り、その真ん中には法被を羽織ったコージとオキナワの姿。なかなか思うように歌えない時期もあったのに、流しでの経験を積み重ねるうちにコージがどんどん成長している、そう感じられた第2幕の始まりでした。うまく大野さんに使われているのかもしれない(現場で受け取ったギャラのピンはね)けれど、テレサを救い出し3人で平和に暮らす彼らの顔はとても穏やかに映りました。あちこちのコンテストに出るまで、この2人組ユニットがしっかり板についてきていることもとても嬉しく思える展開でした。鰺ヶ沢を旅立ち北野先生への弟子入りを志願してきた時のコージの想い。歌で生きていきたいという志、それを一つずつ叶えるために真っ直ぐ正直に歩んでいる様子には、応援する気持ちしか抱けなかったです。さらにはテレサという守るべき存在。
デビューが決まったら師匠を追い抜くことになると言うオキナワとは真逆の、「デビューしたからって流しより偉いってことにはならねぇべ??」というコージの考えもまた、変わらない謙虚さのような人柄を感じました。
11)貧乏なりに平和な、新大久保アパートでの3人暮らし
「流しでも風呂のついたアパートに住める。テレビもエアコンもないけど・・・素敵な人もいる♡」
「OH!!コージ!!オキナワー!!エクスプラーゼ!!」
「エクスプラーゼ!!」
まさか3人暮らしとは思いませんでしたが、なんだかとても楽しそうで、ここは妙に嬉しいシーンでした。
「今日もピクルスー、明日もピクルスーー…」と団扇をパタパタさせながら話すテレサがとても可愛くて仕方ありませんでした。ここから続くコージのアドリブ満載のセリフはお気に入りが沢山あります。
団扇でペシッと叩かれ「蚊がいる?」
また別の日には「叩かれたぁー」と嬉しそうに笑ったり「イチャイチャしてるぅー」と照れてみたり。
髪の匂いを嗅ぎながら「ピクルス?でも好きだよぅ」もあったし、オキナワに向かって「なんだぁ?ピクルスおばけか?」と子どものように無邪気に聞いたり。そして千秋楽では「今日もピクルス昨日もピクルス一昨日もピクルス・・・明日は休み!良かったぁ~」「ゆっくりできるのねぇ~」「明日休みだから浮かれてるやー」とオキナワに嬉しそうに報告。
まだまだありますが、どれも思い出すだけでコージの可愛い仕草と横で微笑むオキナワが蘇ってきます。
そこからのビールのシーンも最高でした!2本しかない→オキナワ蚊帳の外で2人の世界!!
こんなラブラブな2人と同居していたオキナワは、むしろすごいなと思えてしまうほどでした。この3人の幸せが末永く続いて欲しいとも思いました。
そしてこの後のオキナワの言葉に対して「お、おら、しょんべんっっ」と股間を押さえつつアパートに逃げ込むコージの姿で、やっぱり童貞なのかと思い知ることになるのですが、それすら私は愛おしかったです。
そしてコンテストについてオキナワから聞いたテレサが「賞金とデビュー、両方持っておいで!!」とコージをけしかける姿がまるで姉さん女房のようで頼もしかった。
でも日本語読めない・・のギャップがまた可愛い。
コージ可愛い!!テレサ可愛い!!オキナワ最高!!が立て続けに押し寄せてきて、もう毎回大変でした。
12)寺泊行代ちゃんが可愛い!!
♪デリケートに好きして この曲はアニメ「魔法少女クリィミーマミ」の主題歌だったので、流れてきた時は異様に嬉しかったです。しかも行代ちゃんの黄色い衣装、あれはクリィミーマミを意識した演出だったのでしょうか。だとしたら福原さんありがとうございます、と直接お礼を言いたくて仕方ありません。ポンポンを持って踊るポニーテールのバックダンサー、いわゆる聖子ちゃんカットでステップ踏みながら手の振付、往年のアイドル感。どこを切り取っても80年代感が満載の雰囲気、あの時代のアイドルの典型的なイメージをてんこ盛りにしている感じで、この寺泊行代ちゃんという存在も私は大好きでした。高田聖子さんということももちろんあるのですが、幼い頃に見ていた「ザ・ベストテン」に出ていそうなアイドルでした。素晴らしい!!
ただここは「紳士服の青山さん駐車場特設会場で実施されている墨田区東向島歌謡コンテスト」のゲストという営業にすぎないので、途端に漂う落ちぶれた印象もまた、リアルにありそうだなと思えてしまいました。初日公演が終わってすぐに「洋服の青山」の墨田区にある店舗を検索したことは言うまでもありません。
審査員ゲストさんたちもまたアドリブが面白かったですね。区会議員の悪巧悪徳先生の「好きな色はワイロです」「びっくりするくらいカネ持ってまーす」に笑い、戌亥さんの「どーも、鈴木雅之でーす」「どーも、アルフィー桜井でーす」で吹き出しそうになるのを堪える流れが出来上がってしまい、マンボ好塚先生が何言ってるかほぼ聞き取れない、いつもそんな感じでした。すみません。