思い出の色紙コーナー


1)吉田戦車さん

 

週刊ビッグコミックスピリッツで『俺節』と同時期に連載した『伝染(うつ)るんです。』は不条理ギャグと呼ばれて、大ヒットしました。そのキャラショップ『かわうそ屋』の開店イベントに駆けつけた土田氏、ほとんど寝てました。


2)新井英樹さん

 

土田作品に衝撃を受けて、同じ雑誌で新人賞デビューを勝ち取るも、なんと土田氏の新作が同ジャンル(どちらもラグビーが題材)で「なんじゃこりゃ!?」と叫んだという噂です。ちなみに、直接『俺節』とは関係ありませんが、今年、『宮本から君へ』(テレビ東京「ドラマ25」枠で放映中)、そして『愛しのアイリーン』(今秋映画公開予定)と、新井作品の映像化が立て続けに!!


3)すぎむらしんいちさん

 

生前の土田氏とは、主に歌舞伎町のスナックで親交あり。ちなみにオキナワ役の福士誠治さんが2016年に主役を務めた舞台『ホテル・カルフォリニア~HOTEL CALFORINIA~』の漫画原作は、すぎむらさんによるものです。

 

 


4)芳崎せいむさん

 

 土田氏とは、3・11震災後、石巻市で開催された復興イベントで、一緒に「似顔絵コーナー」を担当。常に缶ビール(あるいは缶酎ハイ)片手に彷徨く土田氏を【ツッチ〜先生!】と親しみを込めて呼んでいました。ちなみに、今年『アブラカダブラ~猟奇犯罪特捜室~』(原作:リチャード・ウー)で第1回さいとう・たかを賞を「祝受賞」!!


5)青野春秋さん

 

一見、土田氏とは対極的とも言える「白い絵」に、氏の漫画から学んだ「正直に生きた人にしか描けない作品」の魂を込めて、ペンを走らせる日々。『スラップスティック』『100万円の女たち』等、多くの媒体で活躍してましたが、心身にガタが来たらしく、現在、連載作品を中断して、「ドッグセラピー」を受ける日々(!)とのことです。


6)松本大洋さん

 

デビュー前から「ずっとツッチーの漫画が大好きだった」と公言してはばからない、根っからの土田世紀推し。最近は、小沢健二さんのCDジャケットなどのイラスト・挿画の仕事が続きましたが、そろそろ新作漫画に着手するとの嬉しい噂が聞こえてます!!

 

 


7)松田洋子さん

 

 

「熱量が高い漫画ベストテンに永遠に入り続けるであろう」と『俺節』に対する【最大の賛辞】をくださった、松田さん。月刊IKKI誌で土田氏と同時期に連載(『まほおつかいミミッチ』)をしていた縁もあり、原画展会場にも(ひっそりと!)足を運んでいただきました。(当時、きちんとご挨拶ができなかたので、ここで改めてお礼を申し上げます!)

 


8)尾上龍太郎さん

漫画家として、土田世紀を師と仰ぐと共に、長きに亘る友人でもあった尾上さん(『サバス!』という共作もあります)。それだけに「ツッチー元気?」と呼びかける色紙には、気の置けない2人の関係が見て取れます。

 

 


9)中川いさみさん

 

 

スピリッツ時代、IKKI時代と、同じ雑誌の連載仲間として、土田氏と親交を持った中川さん。…と言いつつ、新宿のスナックで輪唱したくらいの間柄だったと思いますが、「ツッチー!!好きだー!!」とクマのプー太郎が叫んでおりますので、仲は良かったと思われます。はい。。


10)上條淳士さん

 

土田氏に憧れて漫画家になった人間は数多くあれど、『Toy』ですでに大人気作家になっていた上條さんが、自分の後ろから走ってきた、土田氏のデビュー作『未成年』を見て「漫画家やめるかな」と思ったというエピソードは強烈です。